規格大量生産というキーワードに取り付かれた日本の近現代史

えと、どーもです。今日は書評・・・というか紹介。最近はこんな本を読みましたよ、っていう紹介。代ゼミの記述模試は悲惨な結果に終りましたが、それは又別のお話。


そーゆー事で今日は堺屋太一著の『日本の盛衰―近代百年から知価社会を展望する 』にをご紹介。


ちょっと古い本ではあるけれど日本の「今」はどうやって作られたのか、という疑問を解き明かすために明治維新から平成バブル期を射程に入れて規格大量生産というキーワードを通して歴史を読み解く本。


明治初期、欧州に視察に赴いた大久保利通によってビスマルク流の官僚主導型経済が日本に輸入された。やがてそれは成熟・発展し1980年代に日本は世界で最も完璧な工業化社会を作り上げ、80年代後半に日本経済は世界を席巻するに至った。しかしバブル経済の崩壊と共に日本は歴史上でも類を見ないほど深刻な不況に陥ってしまう。その原因を探るのがこの本のテーマだ。


今でこそ日本経済は復調の兆しを見せている、と言われているが、この本の書かれた2002年はまだまだそんな状況ではなかった。そのことをアタマに入れて読む必要があるとは思うけど、日本の近現代を理解する上で、また浪人生がこれからの社会を考えて行く上でこの本は非常に役に立つと思う。一気に読めてしまうし、日頃のニュースの見方も変わってくる、ニュースが楽しくなる、この本を読み終わったとき、頭の中で何かが変わった事を実感できるだろう。それだけ、面白い。

そして安い(ブックオフで売ってた)。


だから見かけたら是非手にとって欲しいなぁ・・・と思ったんですよ。ホントはリアル友達とかに勧めたいんだけど、なんか自分が本読んでるってイメージを多分持たれていないであろう人間だからさ、なかなか切り出しにくいんだよね(^^;)
だからここで紹介しました。